高齢者の転倒防止について

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    高齢になると、足腰が弱って、出来ていたことができなくなることが多くなってきます。
     結果として、転倒が多くなり、転倒イコール骨折となります。
     こうなると、入院、痛みとますます動かなくなる傾向となり、またまた、転倒し易くなります。
     次に、転倒の多い場所を見てみると、多くが屋内で起きています。
     またその発生場所は、階段や滑りやすい浴室のように誰もが危険と感じるような場所ではなく、寝室、居室、台所のように、日常で最も活動的に、頻繁に利用する場所が多くなっています。
     すなわち 「居室や台所では、空間を移動する以外にも、テレビの映像や音、机や台の上に置いてある様々なものなど、注意を向けるべき対象物がたくさんある。このような状況で歩行に注意が向けられないことこそ、転倒の主たる原因」といわれています。
     このようなことから、転倒予防のために、ただ単に運動トレーニングを繰り返すだけではなく 「野菜の名前を出来るだけたくさん思い出して口に出す」など、「ステッ
    プ運動」のように、複数課題を同時に行うようなトレーニングが必要なのです。
     もちろん運動トレーニングは、楽しいこと、継続できることが大切な要素です。慌てる事はありません。ゆっくり、楽しく、年を重ねましょう。

                《完》

    【心と体のリハビリ 第12回】
    シティーメイトH22.11掲載(記事 理学療法士科 今在家先生)
    神戸医療福祉専門学校 三田校 TEL 0120-511-294

    本当の意味での「バリアフリー」

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       「バリアフリー」という言葉はご存じだと思います。
       もともと建築用語で「バリア(障壁)」を「フリー(除く)」つまり「生活をし易くする」という意味だということは、ご理解頂けるでしょう。
       では「バリア」とは何でしょうか?
      多くの方は住宅や道路、交通機関の中での段差などを想像されると思います。
       特に、住宅改修などで言われるのが「ユニバーサルデザイン」です。これは「全ての人(年齢や障がいの有無に関わらず)の為のデザイン」を意味します。
       これには7つの原則があります。
        ?@公平である。
        ?A自由度がある。
        ?B簡単である。
        ?C分かり易い。
        ?D安全である。
        ?E効率的である。
        ?F適当な広さがある。
       このような原則を元に住宅改修を行う場合、一番必要になるのが水周りです。浴室やお手洗いの手すり、非常ブザー、床などです。
       日常生活全般のリハビリテーションを行う私たち作業療法士は、このような住宅改修にも関わり、日常生活のサポートをしています。
       住宅や道路、交通機関以外にも「バリア」は存在します。
      ・法律や行政、教育などの制度的なもの
      ・情報伝達や公開などの文化的なもの
      ・偏見や差別などの心理的なもの
      なども「バリア」の1つです。
       これら全ての「バリア」を「フリー」にしてこそ、本当の「バリアフリー」と言えるのではないでしょうか。

      【心と体のリハビリ 第11回】
      シティーメイトH22.10掲載(記事 sabyou 作業療法士科 谷合先生)
      神戸医療福祉専門学校 三田校 TEL 0120-511-294

      福祉機器研究の最前線

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        近年、高齢者や障がい者の自立を支援する福祉機器は、ロボット工学や脳科学を応用した研究開発が盛んに進められ、その成果が、広く情報発信されるようになっております。
         今回は福祉機器研究の最前線というテーマで、筋電義手(きんでんぎしゅ)と脳コンピュータインターフェースを紹介させていただこうと思います。
         人が運動する時、筋肉には僅かな電気が生じております。
         この筋肉に生じる電気を「筋電:きんでん」と呼んでいます。
         事故等で手を失ったとしても、手を動かす筋肉は残っているので、手を動かすイメージで筋電を発生させることができます。
         発生した筋電を皮膚の表面から拾い出す「センサ」と「ロボットハンド」を組み合わせることで、筋電義手を利用した訓練ができるようになり、筋電義手利用者が年々増えております。
         次に視覚や発話した際の脳血管酸素濃度の変化を読み取るセンサ(NIRS)で、機器を操作する「BMI(Brain Machine Interface):脳コンピュータインターフェース」の研究が行われています。
         現在、寝たきりを余儀なくされた方等が、頭で考えただけ、家電や福祉機器を操作できるインテリジェントハウス構想が国立リハビリテーション研究所で推進されております。
         BMIの機器応用は9月29日〜10月1日まで東京有明で開催される国際福祉機器展でご覧になれるようです。
         念じて機器を操作できる日はそうは遠くない未来のようですね。

        【心と体のリハビリ 第10回】
        シティーメイトH22.09掲載(記事 義肢装具士科 佐々木先生)
        神戸医療福祉専門学校 三田校 TEL 0120-511-294

        高齢者の聞こえ

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           皆さん高齢になると老眼になったり、足腰が弱くなったり、体のあちこちに以前は感じなかった衰えを感じるようになります。
           その中に聞こえの衰えもあります。老人性難聴と呼ばれていますが、両耳とも同じ程度にそれも徐々に聞こえにくくなってきます。
           徐々に聞こえにくくなるため、最初は本人が気づかず周囲の方がテレビの音が大きいとか聞き間違いがあるといったことから難聴に気づくこともよくあります。
           ある程度難聴が進んでくると日常生活の中で困ることが増えてきますが「歳だから」と言って諦めてはいけません。補聴器を使用することで『聞こえ』を補うことができます。
           それではどのような補聴器がよいのでしょうか。
           補聴器はその人の聞こえに合わせて調整しなければなりません。聞こえに合わない補聴器を使っていると効果がないばかりでなく、かえって耳を悪くする危険性もあります。
           聞こえの程度によっても違いますが、聞こえに合った補聴器を使うことで必ず効果は得られます。ただし、補聴器にも限界があります。
           どんな環境でも全てを聞き取ることができるかというとそうではありません。周りの雑音によって聞き取りは大きく低下します。相手の方の話し方によっても聞き取りが左右さ
          れます。
           こういった補聴器の限界も知った上で、聞こえに合った補聴器を上手に使いこなしていくことが必要です。
           一度、耳鼻咽喉科医、言語聴覚士などの専門家にご相談ください。


          【心と体のリハビリ 第9回】
          シティーメイトH22.08掲載(記事 言語聴覚士科 岸田先生)
          神戸医療福祉専門学校 三田校 TEL 0120-511-294

          生活の質の向上のために

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             「QOL(Quality of Life)」という「ことば」はご存知だと思います。
             一般的には、人が充実感や満足感を持って日常生活を送ることができることを意味し「生活の質」と捉えられていますが、人それぞれの環境、習慣の違いや現在の価値観、考え方、感じ方により異なる多様化した概念です。 
             生活が積み重なれば「人生の質」であり、命の尊厳を考えれば「生命の質」でもあります。
             この概念は近年医療や福祉分野においても重要視されるようなってきました。患者さん自ら、自分のQOL実現に最もふさわしい治療法や生活の仕方を考え選択する時代になってきているのです。
             個人個人の日常生活を豊かにし、QOLをいかに実現するかが求められています。この日常生活(食事・排泄・更衣・整容・入浴動作など)を、またQOLを、機能・認知・福祉用具・環境等の種々な面から支援するのが作業療法(士)です。
            「人間は精神と意志とによって活力を与えられた両手の使用を通して、自からの健康状態に影響を及ぼすことができる」と言われています。
             両手を使用することはまさに作業や活動をすることです。人間はその始まりから手を使って作業を遂行してきました。作業や活動することはまさに人間性そのものなのです。日常の生活自立、QOLの実現には両手での活動が大きく影響します。健康を損なうと日常生活にも影響してくるものです。人それぞれ生活スタイルが異なりますが、その人が望む
            生活やQOLの実現に向けて作業療法(士)が力強く支援します。

            【心と体のリハビリ 第8回】
            シティーメイトH22.07掲載(記事 作業療法士科 谷合先生)
            神戸医療福祉専門学校 三田校 TEL 0120-511-294

            高度な知識と技術は人を支えるための心を添えてはじめて活きてくるもの

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               初夏の暖かい日が続き、理学療法士科の学生もアクティブになってきました。
               今回は最近の学生教育とリハビリテーションの現状をお話します。
               近年、リハビリテーションの現場においては、患者さんを中心に医療を進めていくことが当たり前になってきました。当然、いろいろな職種が重なり合いながら、患者さんの為に治療を行っていく専門職連携実践(IPW)が必要であるといわれています。今、現場で求められているものは「自律した医療関連専門職」なのです。
               しかし、最近の学生は自立はできているが自律は出来ていないと言えます。自律とは、他者のニーズを把握し、調整を図りながら自分自身の行動のコントロールを行い、自らを律しながら自己実現を図ることが出来ることです。逆に今の学生たちの特徴は、自分を守ること、自分さえよければ的考え方(自己主張・自己満足)は出来ている。すなわちある意味での自立はできている学生が多いのが現実です。
               しかし、現場ではマニュアル的に自立する人材ではなく、多様な価値観の中で議論することが出来る自律した人材が求められています。
               専門学校である限り、組織で働くという意識(社会人)を持ち、他者のニーズを読む力をつけて、即戦力として働ける理学療法士の育成を目標にしています。それと共に、現場で望まれていることを教育することが大切であり「自分を律する力」を目標に教育しています。

              【心と体のリハビリ 第7回】
              シティーメイトH22.06掲載(記事 義肢装具士科4年制 大西先生)
              神戸医療福祉専門学校 三田校 TEL 0120-511-294

              成長期に伴う障害の予防

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                 運動には最適な季節となりました。 動く機会が増えるなか、今回は成長期に伴う障害の予防について紹介したいと思います。
                 
                 成長期(男子では12歳、女子では10歳 前後)では、年間の身長の伸びが大きいため色々と問題が起きやすい時期で、激しい運動を繰り返すことも重なり、各関節や筋肉の痛みが出ることがあります。ストレッチなどで日頃予防することも大切ですが、一旦痛みが伴うとなかなか良くならないことも。特に膝や足の痛みは、どのスポーツをする上でも大きな問題となります。 膝や足は骨の成長過程で変形などおこしやすい所です。
                 
                 足では偏平足と呼ばれる障害があり(いわゆるべた足のことで、はだしで立ったとき
                に、土踏まずにすき間がない状態のことを言います)この偏平足があると、走ったりする時に着地の衝撃を吸収することが上手くできないため、足の裏や踵の部分が痛くなったりすることがあります。また、土踏まずが低下し、それが原因で足の変形等がおこると足が不安定になり、その不安定な足が原因で、膝に障害が生じたりします。 こんな時、整形外科などで処方される装具(サポーター・靴の中敷など)による保護や予防が効果的な場合があります。例えば、膝の痛みでは膝のサポーターが痛みの部分にかかる力学的なストレスを軽減させたり、足の痛みなら靴の中敷きによって正しい足の骨格に導くことで局所的にかかるストレスを軽減させたりすることができます。また装具などを装着すれば、100%全て解決出来ない場合でも、ストレッチなどを併用することで解決することもあります。


                【心と体のリハビリ 第6回】
                シティーメイトH22.05掲載(記事 義肢装具士科4年制 大西先生)
                神戸医療福祉専門学校 三田校 TEL 0120-511-294

                外反母趾と靴選び

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                   吹きすさぶ風の中にも、暖かい春の日差しを感じる季節になってきました。春の息吹を感じてちょっと散歩にでも出かけてみませんか?
                   歩くことは健康を保つためにも重要です。しかし近年外反母趾など足と健康の問題がよく話題に上ります。最近では歩く機会が少なくなったためか、小中学生でも外反母趾の問題が話題になってきているようです。
                   快適に散歩を楽しみ、健康に過ごすためにも靴選びはとても大切です。 そこで今回は「外反母趾と靴選び」についてご紹介したいと思います。
                  「外反母趾と靴選び」には大きな誤解があります。多くの方が「外反母趾になると足の幅が広くなるから、広くゆったりとした靴を履いたほうがいい」と思われているようです。
                  「外反母趾になると足の幅が広くなる」のは事実ですが「広い靴がいい」というのは大きな誤解です。広い靴では、確かに指の付け根が靴に当たることはなくなります。でも靴が大きすぎると歩くたびに中で足が遊んでしまい、疲れやすくなったり、転びやすくなったりしてしまいます。
                   外反母趾の靴選びでむしろ重要なのは、指付け根より後ろで足と靴をしっかりと結び付けることです。そうすると当たって痛くなりやすいつま先に余裕を作ることができます。
                  靴紐やベルトは足と靴をしっかりと結び付けるためにあります。靴を履くときには靴紐やベルトを解いて足を入れ、かかとで床を「トントン」して靴紐やベルトを留めましょう。
                   こうして靴を履くのは少し手間ですが、お手持ちの靴をもっと快適に使うことができるようになります。

                  【心と体のリハビリ 第5回】
                  シティーメイトH22.04掲載(記事 整形靴科 島村先生)
                  神戸医療福祉専門学校 三田校 TEL 0120-511-294

                  子どもの発達を願う親心

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                     子育てのなかで、親の気持ちを表した言葉に
                    「這えば立て!立てば歩めの親心!」という言葉があります。 
                     
                     これは子どもが這い這いを始めたら、次に立つことや、歩くこと、さらには、おしゃべりを始めて欲しいといった子どもの成長への期待を求める親の心境を表した言葉ではないでしょうか。
                     ですが、発達的にこの言葉を考えると、それぞれの発達段階において、這うことで目的地までの移動の自由を獲得し、そしてお母さんの所まで自由に向かえる安心感と信頼感が、お母さんから離れて、探検に出かける勇気をも養っていきます。
                     
                     次に、その先で見つけた少し高いところの物にも興味を広げ、手を伸ばし、でも届かないので、立ち上がり、物に触れることが適った瞬間に、立ち上がることの喜びを獲得します。今度はもう這い這いでの移動では満足できなくなり、二本足で歩くことを目指します。
                     
                     転んでも立ち上がり、また転んでも立ち上がる、そのころの子どもの様子から「七転び、八起き」という言葉が生まれたのでしょう。
                     子どもの発達を願う親心と、子ども自身の内なる成長への好奇心が、運動発達を推し進め、物や人との出会いと通い合う喜び、 その先に「言葉」を獲得し、広げていきます。
                     
                     「親」という漢字は 「木の上に立って見る」と書きますが、子どもの発達を信じて見通しをもって見守ることの大切さを物語っています。


                    【心と体のリハビリ 第4回】
                    シティーメイトH22.03掲載(記事 言語聴覚科 泉先生)
                    神戸医療福祉専門学校 三田校 TEL 0120-511-294

                    いきいき快適な生活を!

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                       住み慣れた地域でいきいきと毎日を送ることが大切であります・・・
                       
                       第1回で澤村先生が「私たちの目指す地域リハビリテーションの心」で述べております。
                       我々の風土に適した日本家屋の特徴は家の中にも外にも階段(段差)だらけの社会であります。障害を持ったり高齢になると、家の中での生活もままならない状態になってしまいます。まして車いすが必要な状態になると、段差のために自分では家から出にくい状態になってしまうことでしょう。
                       
                       作業療法(士)は、食事・入浴などの身の回りの動作(日常生活活動)から外出・散歩・買い物などの動作まで、住んでいる家や地域での生活が楽しく送れるよう支援します。生活のための訓練や動作が安定して行えるように、方法を工夫、福祉用具の活用、段差の解消・スロープの設置など住環境整備や生活に関することを支援します。
                       
                       また、携帯電話、電気機器のリモコンなど、IT(情報技術)の活用で私達の生活はどんどん便利になっています。中でもリモコンはその場でいろいろな機器の操作が可能ですから、障害を持っている人には便利な機器です。しかし、健常者にとってはますます運動不足を助長してしまいます。その結果、健康維持のために自分なりの方法で取り組む姿を見かけます。いきいき快適な生活を送るために身体を使いましょう。

                       特に手を使うことは、頭(脳)を使うこととなり認知症の予防にもなります。日頃から種々な活動で身体と心の健康を保ちましょう。


                      【心と体のリハビリ 第3回】
                      シティーメイトH22.02掲載(記事 作業療法士科 谷合先生)
                      神戸医療福祉専門学校 三田校 TEL 0120-511-294
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