将来、伸びる人材の見つけ方

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    正月のラジオ放送でユニクロの会長さんの対談を聞いてました。(聞き手、栗山英樹氏)
     番組の最後に栗山氏が真剣に「よい人材を見つけるにはどうすればよいですか」とたずねました。この質問には私も注目しました。
     すると…「そんなのがわかれば、こっちが教えてほしいもんです。ハッハッハッ。新入社員を見て、誰が伸びるかなんてわかりません」
     経営者のトップ・オブ・トップが自信をもって「わかりません」と答えられて、逆に納得できました。
     さて、教育にたずさわる大人のなかには、一枚の答案だけを見て「このままでは、将来困りますよ」みたいなことを平気で言う方がおられます。本心なのか、営業トークなのかはわかりませんが、保護者、子どもをほんの表面だけから不安にさせる大人を私は信用していません。
     お母さんに強くお願いしたいのですが「学力」というのは人間を測る物差しではありますが、万能ではありません。
     したがって「学力を高める」と並行して感受性、マナー、謙虚さもゆっくり教えてあげてください。社会に出て、必ず要求されます。
     いずれにしても、子どもの将来を第三者が簡単に決めつけることは不可能なんで、ブレずに絶対に正しいことを正々堂々と導いてください。


    【おかあさん、深呼吸しましょう 第215回】
    シティーメイト2024.03月号掲載
    北神進学教室 TEL 078-951-7772

    もうこれ以上はできません

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       若者の特権って、やっぱり少々無理をしても体力がカバーしてくれることだと思うのです。歳をとったらあきまへん…。
       よって若いうちに体を鍛える、心を鍛える、脳ミソを鍛える…目標、目的に向かってガンガンやるべきです。
       途中途中で不合理、理不尽な思いをすることもありますが、乗り越えていきましょう。
       そして「もうこれ以上はできません」という領域まで到達してください。
       本当の限界はもう少し先にあるのですが、頂上が見える位置まで登ると、やっぱり景色がかわります。
      「自分なりにがんばっているつもりです」では足りません。
       そこで、大人の責任として子どもを一定の水準まで伸ばす必要があるのですが、最終目的が「子どもを鍛えて自立させる」ことにあるので「支配する」「見栄をはる」という気持ちを捨てるようにしてください。反発してくれる子どもはまだ大丈夫ですが、つぶれる子どももたくさんおられます。
       十年か二十年後に振り返って「もっと努力しておけばよかった」って思うこともありますが「もう一回タイムスリップして、がんばりなさいって言われたら、それはもう勘弁してください」って笑えるようになっていたら、ベリーグッドなんです。


      【おかあさん、深呼吸しましょう 第214回】
      シティーメイト2024.02月号掲載
      北神進学教室 TEL 078-951-7772

      経験値を高めるための受験

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         あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
         今回は「経験値を高めるための受験」をテーマに述べたいと思います。
         たくさん努力して、頭の中にたたきこんでも、経験しないと乗り越えられないことに、これからどんどん出会います。  「初めて甲子園の打席に立つ高校生ってどんな気持ちだろう?」
        「困難なオペに立ち向かうお医者さんの心の状態は?」   「今日から一人で営業に行く社員さんの緊張は?」
         お母さんにも心臓が止まりそうだった思い出がきっとあるはずです。私は教育実習で初めて40人の生徒の視線を受けたとき死にかけました。
         しかし、経験を重ねることで克服できたことが、今では実力となって次のレベルに進めるようになりました。
         経験を積み重ねるという観点で「受験」を考えれば、それは絶対に必要なことであり、安易な妥協をすべきではないと思っています。
         何日も前から、その日のために準備をして真剣勝負をする、ということを若いうちに経験させたいのです。
         緊張するなと言っても緊張するし、ミスをするなと言ってもミスします。
         ただ、合否という結果とは別に「困難なことに果敢にチャレンジした」という経験が必ず自分の将来に役に立つ、ということを子どもに教えておくべきだと考えています。


        【おかあさん、深呼吸しましょう 第213回】
        シティーメイト2024.01月号掲載
        北神進学教室 TEL 078-951-7772

        病院ラジオ

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           NHKの「病院ラジオ」を欠かさず見るようにしています。元気が出ます。勇気が出ます。涙も出ます。
           私がこの番組から得たこと、それは「技術と献身」です。
          社会のために何かをしようとしても、そこに知識や経験を含めて、技術がなければすぐれたことはできません。だから、たくさん学ばないといけません。そして、その技術を生かすとき、献身的であればその効果も価値もぐんと上がります。
           ふり返って、これまでの私はぜんぜんだめでした。今もまだまだ足りません。
           ただ、これから先、もう少しできそうな気持ちになれるのです。そのおかげで、ゆきづまって、停滞しているときに、前に出ることができるようになりました。
           個人的な思いですが、たとえば、教育の場で子どもたちにも紹介できればと考えています。心の優しい子どもはまちがいなく増えるはずです。
           大人が何か道徳的に導く必要はありません。自由に学ぶだけで十分です。
           いじめ、不登校などの問題を解決するヒントもたくさん見つかると思います。
           今年もたくさんお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。

          宮武先生のコラム 第2作が完成!

          おかあさん、深呼吸しましょう

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          宮脇書店(神戸北店)にて発売中



          【おかあさん、深呼吸しましょう 第212回】
          シティーメイト2023.12月号掲載
          北神進学教室 TEL 078-951-7772

          挫折を経験したら絶対に強くなる

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             長い人生において、なんの失敗もなく順調に…という人は皆無だと思うのです。
             いろんな分野で成功、活躍している方の話しを聞いていると、やっぱり生きるか死ぬかぐらいの挫折を経験されています。挫折の種類もたくさんあります。努力が報われない、戦いに敗れる、人間関係で悩む、経済的な問題、他にもあります。
             ただ、ひとつ言えることは、若いうちにいくつかの挫折を経験することは、マイナスではなく、むしろプラスだということです。
             絶対に越えられないこともあります。
             努力によって越えられることもあります。
             そのとき、悔しくて泣いてもいいし、飛び上がって喜んでもかまいません。また、自分を支えてくれる家族や友人がたくさんいることに気づけばすばらしいことです。
             したがって、少しがんばったけど、もうだめだって簡単にあきらめるのは、本当にもったいないと思います。得るものもほとんどありません。
             困難や目標に向かって、ひたむきに努力している姿は美しいし、克服できれば、さらに強くなって、魅力のある人間になっていくと思うのです。


            おかあさん、深呼吸しましょう

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            宮武先生のコラム第2作を編集室に恵贈い
            ただきました。応募は読者プレゼント欄で♡

            【おかあさん、深呼吸しましょう 第211回】
            シティーメイト2023.11月号掲載
            北神進学教室 TEL 078-951-7772

            「嫌なヤツ」が「いいヤツ」へ

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               中学生ぐらいの子どもによく見られることです。いろんな分野でよい成績を収めると、周囲に対して天狗になったり自慢したり…。
               ところが、3年とか5年ぶりに会うと、びっくりするくらいいいヤツになっていることがあります。
               ひとつのパターンですが、高い目標をもって名門校、進学校、強豪校に進んで、厳しい指導を受け、同じ学年にすごいヤツがたくさんいることを知り、先輩から厳しく、優しく接してもらうと「自分はまだまだ」「あの先輩のようになりたい」って思うようになります。
               そして、その先に「相手の立場を理解する」「いろんな生き方を尊重する」というレベルに到達します。そうすると、相手を見下すという態度に全く価値がないことを覚えていきます。
               大人の責任として、若いうちにできるだけこのような経験ができるような機会を与えていきたいと思います。

              おかあさん、深呼吸しましょう

              宮武先生のコラム 第2作が完成!
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              子育て中の方はもちろん、子育てを卒業された方にも読んでほしい。
              時には「ふう」と肩の力が抜ける瞬間…時には「それっわかる」と共感しながら楽しめる本ですよ♡


              【おかあさん、深呼吸しましょう 第210回】
              シティーメイト2023.10月号掲載
              北神進学教室 TEL 078-951-7772

              気合いを入れるタイミング

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                 どのような場面で子どもに気合い(説教も含みます)を入れるべきでしょうか。
                 ひとつは、子どもが雑な態度をとったときです。
                 次に、大切な試験、試合、発表会などが近づいたときです。
                 この二点はご理解いただけると思います。
                 もうひとつ。これは私の経験からです。
                 物事がうまくいったとき、目標に到達したときにも、子どもに気合いを入れてほしいのです。目標に届いたとき、子どもも家族もよろこびます。(これ自体は問題ありません)
                ただ、よろこびすぎると、どうしても次のスタートが遅れます。油断もします。競争相手はすでにスタートしています。
                 次の戦いで逆転負けするパターンに入っている訳です。
                 このタイミングで「ひと通りよろこんだら、次の準備をしなさい」と添えてください。よろこびすぎて、失敗することを未然に防いでほしいのです。

                おかあさん、深呼吸しましょう
                ★宮武先生のコラム 第2作が完成!
                『 お母さん、お父さん 深呼吸しましょう
                お母さん 深呼吸しましょう』
                アマゾン電子書籍にて発売中。

                2013年から約10年間、このコーナーで書いてきたことをテーマ別にまとめてみました。
                ご一読いただき、子育てのお役に立てれば、と思います。

                【おかあさん、深呼吸しましょう 第209回】
                シティーメイト2023.09月号掲載
                北神進学教室 TEL 078-951-7772

                子どもに「見返りを求めずに」指導する

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                   子どもに勉強を教える立場として、指導がうまくいかなかったときは、よい気持ちにはなれませんでした。
                  「これだけ一生けんめいに教えたのに」と、自分自身の指導力不足を認めずに、子どもに責任転嫁することもありました。
                   子どもを育てていく過程で、お母さんもお父さんも同じような気持ちになることがあると思います。人間だから仕方ないのですが「大人がこれだけがんばっているのだから、よい成績を取りなさい」という感覚です。
                   すなわち「見返りを求める努力」です。
                   そこで、私自身「自分の知識、経験を駆使して、常にベストでいきます。見返りは求めません」と考えを改めました。そうするとストレスが一気に軽減していくことが理解できました。
                   そして、成績も上がりました。子どもにとっても荷物をひとつおろした状態を作ることができたからだと思います。
                   子育てのなかで、イライラすることは山ほどあります。しかし、そのうちの何割かは考え方をかえるだけで確実に解決します。
                  「元気で、健やかに」みたいに、子どもが生まれたときのシンプルな願いにいったん戻ることができれば、気持ちは穏やかになります。(勉強を含めて、やらせることもたくさんありますが…)
                   四十年近く、同じ場所で、同じことを続けてきて、導き出したひとつの結論なので、これは真実です。


                  【おかあさん、深呼吸しましょう 第208回】
                  シティーメイト2023.08月号掲載
                  北神進学教室 TEL 078-951-7772

                  子どもに「存在証明」を

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                     これまで「子どもの将来に対して何をすべきか」をテーマにいくつかご紹介しましたが、今回は「子どもの今、に対して何をすべきか」を書きたいと思います。
                     学習塾に求められることは  「成績の向上」「志望校への合格」です。では、その目標達成のため一直線に…となると、やはりむずかしいと思うのです。それに先立って、あるいは並行して未成熟な子どもの 「心」の部分をある程度安定させておくことが必要となります。
                     具体的には、教室という空間において「勉強がよくわかる」に加えて「先生にほめてもらえる、しかられる、認めてもらえる」「友だちに会える、助けてもらえる、助けてあげる」のような気持ちにさせることです。
                     「自分はこの場にいることに価値がある」「この場にいることを許されている」と思ってくれたらオーケーです。すなわち「ここには自分の存在証明がある」という感覚です。
                     これは学校や家庭でも同様です。また、人数が多い方がよいとか、一人はいけないという考え方とも異なります。
                     さらに、子どもの心の状態は様々なので「ほめればよい」 「話しかければよい」ということでもありません。(むずかしいです) 
                     ただ、子どもにとってそのようなスペースがいくつかあるのが理想ですが、一か所でも大丈夫です。そして、この反対の概念が「無視する」「排除する」となりますが、これは絶対に避けてほしいと思うのです。


                    【おかあさん、深呼吸しましょう 第207回】
                    シティーメイト2023.07月号掲載
                    北神進学教室 TEL 078-951-7772

                    ひとつひとつの解決が最善

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                       子どもの学習を評価、指導するさい、どうしても全体の印象、イメージが支配してしまいます。 「この子はよくできる」 「この子はまだまだ」みたいな感じです。
                       ところが細分化すると「計算はできるけど、文章問題に弱点あり」のように課題は子どもによって異なります。
                       私が手本としているのは少年野球の指導です。
                       まず、ボールの握り方を教える。投げ方、受け方を教える。バットの握り方、振り方を教える。走塁を教える。ルールを教える。まだまだたくさん…。
                       毎日教える訳ではありません。週に数時間です。能力、知識、意欲の差もあります。それでも小学5年生ぐらいになると試合ができるようになります。
                       勉強の指導も同じだと思うのです。
                       英単語を教える、覚えさせる→英文法を教える、わからせる、のプロセスがあって、はじめて読解問題にチャレンジできるようになります。
                       いきなりホームランを打つのが不可能なのと同様に、いきなり入試問題を解くのも不可能です。
                       したがって
                      「これぐらいできるでしょう」
                      「なんでわからないの」
                      というあきらめの気持ちを大人が持つ必要はありません。また、ゴールばかりを見て「大丈夫かな?」と考える必要もありません。
                      「ひとつひとつの課題を解決して進んでいく」が最善の方法になります。


                      【おかあさん、深呼吸しましょう 第205回】
                      シティーメイト2023.05月号掲載
                      北神進学教室 TEL 078-951-7772
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