うちの子 手遅れですか?

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    「うちの子、手遅れですか」というたぐいの相談をお母さんから受けることがあります。
     生まれて10年ぐらいの子どもに対して「手遅れ」という表現は、やっぱり不適切だと思うのです。
     くわしくお母さんに確かめてみると
    「計算が遅い」「読解が苦手」 
    のような課題が子どもにあるときに
    「手遅れになります」
    「手遅れかもしれない」
     という発言を指導者からされているケースがほとんどです。
     そして、グザッと刺すような言葉で言われると、お母さんだけでなく誰だって悲しくなります。
     では、指導的立場の人間が、なぜそのような表現をするのかとなると
    ○意図的に動揺させたい。
    ○主導権を握っておきたい。
    ○事前に責任から回避しておきたい。
     ぐらいの感覚です。
     すなわち、自信のない方ほど、そのような言葉を使ってしまうことになります。
     先生という仕事は、子どもに影響を与えることはありますが、人生に責任をとることはできません。
    「この子の人生に責任をもつのは私よ」
     という気持ちで、お母さんがおられたら、子どもへのマイナス表現は、頭の中に残ることはありません。

    【おかあさん、深呼吸しましょう 第142回】
    シティーメイトH30.02月号掲載
    北神進学教室 TEL 078-951-7772

    「早いスタート」のまえに「正しいスタート」

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       あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
       さて、物事を始めるにあたって「(人よりも)早くスタートを切る」ということは、その後の競争で優位に立てるという意味で重要になります。学習塾もその役割の一端を果たしています。
       ただ、この数年痛感していることがあります。
       それは「早くスタートをする」まえに「正しくスタートさせる」ということです。
       例えば、小学校から中学校に進むにあたって「勉強がむずかしくなるから、早く…」という考え方は真実なんです。
       しかしながら、そのためには子ども自身に、一定の基礎学力・意欲・学習環境や部活動と両立できる体力などを求めなければなりません。そして、これらを備えている子どもは少数派になります。
      「できる」子どもは大丈夫ですが、そうでない子どもに同様のことを求めると途中で必ず失速します。そうならないために、私たち大人がするべきことは
      ①急激な変化ではなく、少しずつ計画的に段階的にレベルを上げる。
      ②子どもがつまずいたときに、克服できるまで勇気をもって待つ。
      (本当に勇気が必要です。甘やかす、放任するとは 別次元です)
       お母さん自身にも経験があると思いますが「今、できない」ことを嘆いたり、恥じたりする必要は全くありません。
      「できるようになるまで、着実に努力していきましょう」という意識でスタートさせてくだされば、それで十分です。

      【おかあさん、深呼吸しましょう 第141回】
      シティーメイトH30.01月号掲載
      北神進学教室 TEL 078-951-7772

      「子育てに定休日ナシ」…父親はわかってません

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         仕事柄、お母さんとお話しをする機会は多くあります。その中でも、どのお母さんにも共通する悩みについて書いてみます。
         子育ての中心はやはり母親になります。乳幼児がおられる家庭では、昼夜問わず24時間、母親が見守ります。
         子どもがある程度自立するまでの十数年、休みはありません。
        二人以上の子どもがおられたら、この状態がもっと長く続くことになります。
         余裕のあるお母さんは大丈夫ですが、精神的、体力的にギリギリの方も本当にたくさんおられます。
         さて、そのときお父さんは、ヘトヘトになっているお母さんの状態をわかっているか…となると「わかっていない」というのが私の結論でして。
         例えば
        「次の休みはどこか行こうか」と、お父さんが言ったとき
        (これは家族サービスにおいて正しい発言ですが)
        お母さんの立場では、
        「そんな元気はありません。休みだったら子どもを見といてよ。ゆっくり寝させてよ」みたいな気持ちになるのも自然なことです。
         うまく波長が合ったときはよいのですが、少しずれるとそのギャップがしんどくなります。
         今回は、私自身の反省文も兼ねているのですが、母親の気持ちがわかっていないお父さんがけっこうおられるということだけはわかりました。
         打開策は千差万別ですが、
        「お父さん、もっと空気読みましょう」
        ということになるのでしょうか…。

        【おかあさん、深呼吸しましょう 第140回】
        シティーメイトH29.12月号掲載
        北神進学教室 TEL 078-951-7772

        正しい努力

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           最近、多くの指導者が「正しい努力(準備)をしなさい」と言われています。
          「正しい努力」を定義づけると「目標に到達するのに、最も合理的で、最短コースの努力」ということになるのでしょうか。
           お母さんにとって「そんないい方法があるのなら、わが子にもぜひ教えてほしい」と思われるでしょうが、ここがけっこうむずかしいところでして…
          「受験勉強」という一点に絞って考えてみます。まず「正しい努力」といっても個人差によって何通りにも枝分かれしています。それはA君にとって最善の方法であってもB君にとっては遠回りなことがよくあります。
           次に、指導者によっては「このやり方で勉強しなさい」と細部まで指示を出す方もおられますが、多くの生徒にとってはベストでないことがよくあります。
           ではどうすればよいかとなりますと…
           指導者が何通りかの合理的な方法を理解した上で、強制的なこともやらせながら「最後は自分で考えてみなさい」という取捨選択の自由を与えておくことになります。
           今の子どもは、やらされることには慣れていますが、踏み込んで努力することを大変苦手にしています。したがって「自分で見つけた最善の方法=正しい努力」であって、そのレベルに達した子どもは、合格できる位置にいます。そのために大人は、子どもをじっと見つめて、ベストの方法を考えさせなければなりません。(かなりむずかしいです)
           よって、試験問題が当たりました、みたいな指導では正しい努力をさせることはできません。

          【おかあさん、深呼吸しましょう 第139回】
          シティーメイトH29.11月号掲載
          北神進学教室 TEL 078-951-7772

          子どもが、成績に不満を感じたときがチャンス

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             先日、NHKで放送された40年前の王選手のドキュメントを見ました。
             なつかしい映像のなかに貴重なメッセージもたくさんありました。
             とりわけ「ホームランを打てないことに不満を感じるようになった。これはよい傾向だ」という手記が強く印象に残りました。これは「できないかもしれないという不安」から「できるはずなのに、できなかったという不満」を進歩してとらえている心の変化を表現しています。
             もうひとつ。
             今春ラグビー日本一になったサントリー・沢木監督の「現状に満足しない」というフレーズも個人的には大好きです。優勝しても満足しないという意識の高さを表した名言だと感心しています。
             本当のトップレベルの人たちは「不満をもつこと」「満足しないこと」を上達の秘訣と心得ているようで「これぐらいでいいでしょう」とは決して思わないようです。
             このような考え方をすべての子どもに求めるのはかなり酷だとは思いますが「不満をもつこと」はマイナスではなく、プラスの発想である、という指導はできるかと思います。
             すなわち、子ども自身が「今の成績に不満」と感じてくれたら、それは「伸びる一歩手前のよい状態」であると伝えたいと思うのです。
             これは「お母さんが、子どもの成績に不満を感じること」とは分けるべきだとも考えたしだいです。

            【おかあさん、深呼吸しましょう 第138回】
            シティーメイトH29.10月号掲載
            北神進学教室 TEL 078-951-7772

            ほめる<認める

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               お母さんから「子どものほめ方」についての相談をよく受けます。私も子どもや部下のほめ方に関する書籍に何度か目を通したことがあります。
               そして、ようやく私自身が理解できるようになったことをひとつ書きたいと思います。
               それは「ほめる」の前段階として「認める」という意識をもつことです。
               すなわち、子どもの
              「素質を認める」
              「意欲を認める」
              「努力を認める」
              「結果を認める」
               という感覚です。 
               大人も子どもも完全な人間は存在しません。また、全てがダメな人間もいません。
               したがって、現状オーケーのところはしっかりと認めて、改善してほしいところは「○○しなさい」という区分けをしてほしいのです。この区分けができずに子どもを叱ると「何でできないの」「何をしてもあかんわ」みたいに、全否定の言い方にどうしてもなってしまいます。
               逆に「認める」という意識があれば
              「素質だけで勝てるほど世の中、甘くありません」(素質を認める)
              「すぐには報われなくても、このまま努力を続けたらいずれ結果がついてくる」(努力を認める)
              など、言い方のバリエーションが広がります。そして「ようやく、努力と結果が一致してきたなあ」という「ほめ言葉」も自然に出てきます。
               くり返しになりますが、子どもを「よく見て、認める」が原点で「ほめる」は、そのあとになります。(それほどむずかしくはありません)

              【おかあさん、深呼吸しましょう 第137回】
              シティーメイトH29.09月号掲載
              北神進学教室 TEL 078-951-7772

              まずは「小さな成功体験」を3つ

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                 子どもだけでなく、大人にとってもむずかしいのですが、「少々の挫折があっても踏ん張りきれるか、地道な努力を継続できるか」という課題を克服していく、ひとつの方法について書いてみたいと思います。
                 まず、重要な要素として「子ども時代の成功体験」の有無があげられます。
                 例えば、少しがんばって60点のテストが80点になったとき、子どもは「努力が報われた」「がんばってよかった」と感じます。このような経験をたくさん重ねた子どもは、やがて大きな壁に当たっても、乗り越えようとする強い心をもつようになります。
                 次に、私たち大人がそのためにするべきことになるのですが、
                ①少しの努力で到達できる目標を与える。
                これは勉強だけでなく、もっと広域に日常の中から、子どもが自発的に取り組める分野でよいと思います。
                ②達成できたら、必ず認める。
                こちらがいちばんポイントになります。
                子どもが小さな目標を達成したときに、見逃したり、「それぐらい当たり前でしょ」みたいな対応をする大人がたくさんおられます。これをやってしまうと、子どもは自分の価値を見失い、同時に大人への不信感をいだくことになります。
                 逆に言えば、子どもをじっと見つめて「小さな成功」を達成したときは、的確な言葉で認めてあげれば十分です(ほめなくてもよいです)。
                 このやりとりが、子どもの成長の推進力となり、自分を認めてくれた大人への信頼にもつながります。
                 一年に3回ぐらいで十分です。

                【おかあさん、深呼吸しましょう 第136回】
                シティーメイトH29.08月号掲載
                北神進学教室 TEL 078-951-7772

                発達段階・発達速度

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                   ご存知の方も多いと思いますが、子どもの発達には「早熟型」「晩成型」という考えがあります。例えば、身長が早く伸びる子、声変わりが早い子は「早熟型」その反対の子どもは「晩成型」になります。この差は大まかに言えば小学生から成人するぐらいの期間に顕著に見られます。そして大人になる頃には、この差はかなりなくなってきます。また、中学生ぐらいで急に背が伸びることもよくあり「発達速度」という観点で考えると、
                  「この子はいつから背が伸びますか」とたずねられても「よくわかりません」というのが実状です。
                   さて、本題になりますが、発達段階・発達速度について、学力を含めた「子どもの心の状態」について書いてみます。
                   体力的・体格的なことは、ある程度外見で判断できるのですが「心の状態の発達」はなかなかわかりません。
                   指導的立場の大人がよく失敗するのですが「この子はたよりないなあ」と思ってしまうと、その印象でその後の急速な成長を見逃したり、逆に「この子はよくできる」というイメージをもってしまうと、本当はつまずいて悩んでいても「いやいや、この子は大丈夫ですよ」と言ってしまうことが頻繁にあります。
                   すなわち、心の発達にも「早く伸びるタイプ」「あとから伸びてくるタイプ」があり、また必ず「伸びる時期」と「とまる時期」があります。
                   したがって、学力においても「できない子は将来もできない」とか「上位の子は悩みゼロです」みたいな考えで、子どもを決めつけることだけは控えてほしいと強く思うのです。

                  【おかあさん、深呼吸しましょう 第135回】
                  シティーメイトH29.07月号掲載
                  北神進学教室 TEL 078-951-7772

                  子どもから与えられる「コミュニティ」

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                     子育てにおいて「大人が子どもに何をするべきか」などと、いつも考えられていると思います。
                     そして、普段はあまり意識されていないかもしれませんが、子どもからもたくさんのものが与えられています。
                     わずらわしいことも多いでしょうが「笑顔」とか「元気」とか「やりがい」というのが、その類になります。
                     今回はその中でも「コミュニティ」について書いてみます。
                     子どもが幼稚園・保育園、小学校、中学校へと進むにつれて(習い事なども含めて)お母さん自身が多くの人たちに出会われていると思います。
                     そして、悩みなどを理解してくれたり、共有したり、解決してくださった方にも出会われていると思うのです。
                    (面倒な付き合いもあるかもしれませんが、こちらは一旦、スルーしましょう)
                     子どもに感謝する必要は特にありませんが、子どもを介して、お母さんの世界が広がっていくのならば、それはやっぱり貴重な財産になるはずです。
                     反面、お父さんはというと…一般的には仕事に追われている方が多いので、地域とか子育てのコミュニティ作りは苦手です。 この点においても、お母さん側に大きなアドバンテージがあります。
                     子育て中の方、将来子育てに入られる方、ときどきこんな風に考えてくださって、気持ちが前に向いてくだされば、うれしい限りです。

                    【おかあさん、深呼吸しましょう 第134回】
                    シティーメイトH29.06月号掲載
                    北神進学教室 TEL 078-951-7772

                    「見る→伝える→評価する」の順番

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                       子どもが大人に求めているこのひとつに
                      「正しく、自分を評価してほしい」ということが挙げられます。
                      (これは社会での人間関係に近いものです)
                       その心の中には「自分がどうすべきか、ちゃんと伝えて(教えて)ほしい」という要求があり、さらに、その奥には「自分をもっと見てほしい」という要求があります。
                       すなわち、子どもを評価、指導、認める場合、
                      ①じっくり見る
                      ②しっかり伝える
                      ③正しく評価、指導する
                      という手順になります。
                       評価の方法は、先生のように数値で示したり、レギュラー・控えのようにポジションで示したり、「ありがとう」「よくできたね」と言葉で示したりと、幾通りもあります。
                       ここで、私たち大人が気をつけないといけないことは、つい①と②をとばして③からやってしまうことです。
                       悪い例になりますが、仕事が忙しくて、普段子どもと関わっていないお父さんが、テストの点数だけを見て「今まで何をやっていたんだ」と怒鳴っても、効果はゼロだということは理解できると思います。そして、同じような失敗を、実は大人の方がたくさんしていることに気づかれると思うのです。
                       私自身の経験から申し上げると、①と②がしっかりできていれば、③はそれほど難しくありません。
                       機会があれば、ぜひ試してくださればと思います。

                      【おかあさん、深呼吸しましょう 第133回】
                      シティーメイトH29.05月号掲載
                      北神進学教室 TEL 078-951-7772
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