「教える→やらせる→わからせる」のサイクル

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     子どもに勉強を指導するにあたって①教える→②やらせる→③わからせる、というひとつのパターンがあります。
     先生の役割として「教える」が絶対条件になります。ところが「教える」だけでは、子どもに「わからせる」というレベルには到達できません。
     このことについて、多くの方に相談したところ、私の場合、勉強を「やらせる」という箇所が不十分だったことに気づきました。
     そこで、授業中の説明時間と演習時間の比率を同じぐらいにしました。「授業中だけど、問題を解きましょう」と言うだけで、だまって問題に取り組みます。子どもにとっては問題を「やらされている」のですが、先生側からは勉強を「やらせている」状態を意図的に作ることになります。
    「勉強しなさい」と言うだけでは、子どもは勉強しません。大人が根気よく「やらせる」しかないのです。反復・継続という考え方と重なるところです。そして、この先に「わからせる」という子どもの心が満たされる域に達します。
     これを繰り返すうちに、子どもは徐々に自主的に「やる」ようになります。
     お母さんにお願いしたいことですが、子どもに「教える」と「わからせる」の間に「やらせる」という概念があって、この部分に重点を置いて指導してくだされば、うれしく思うのです。

    【おかあさん、深呼吸しましょう 第162回】
    シティーメイト2019.10月号掲載
    北神進学教室 TEL 078-951-7772

    「考える力」の次に…

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      「考える力」の次に…

       前回、子どもに「考える力」を身につけさせる重要性について書きました。
       今回は次のレベルの「自己判断・自己決定・自己解決」について書きたいと思います。
       これは子ども自身が「自分で判断して、自分で決めて、自分で解決する」という、将来リーダーとして活躍するための必要な資質になります。この資質は才能とか能力に支配される分野でもありますが、時間をかけて鍛えることで、身につけていくことも可能だと思います。
       この度、私がお母さんにお伝えしたいことは、この能力をいかに伸ばすか、ではなく無意識にマイナスに導いてしまうことが多々あるということについてです。
       一例ですが、子どもが中学校で「吹奏楽部に入部したい」と言ったときに「吹奏楽は運動部並みに厳しいし、秋まで引退できません。受験にも不利になるからやめておきなさい」みたいなことをつい言ってしまいます。この考えは真実であり、子どもの覚悟が未熟なときは有効に機能します。
       反面、子どもが自分で考え、行動しようとしているとき、そのマイナス面を強調してしまって、自らが判断、行動する機会を摘んでしまうこともひんぱんにあります。
       お母さんの中で「よかれ」と思って発した言葉が子どもの能力を高めるチャンスを奪ってしまうこともあるということです。子どもに任せる、ストップをかけるという判断をお願いしたいと思います。


      【おかあさん、深呼吸しましょう 第161回】
      シティーメイト2019.09月号掲載
      北神進学教室 TEL 078-951-7772

      死ぬほど勉強しなさい。死なないから。

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         若いうちに、少々無理をしてでも「死ぬほどがんばってみる」という経験・体験は絶対に必要だと思うのです。
         合格するために死ぬほど勉強する。
         甲子園目指して死ぬほど練習する。
         優勝するために死ぬほどピアノを弾く。などなど…
         若さの特権ですが、死ぬほどがんばっても、ひと晩寝たら、ほぼ回復してくれます。(年を取ったら全く回復してくれません)
         そして、この努力の有無が大人になってから効いてくるのです。
         社会に出て、理不尽な思いをしたときに「もうダメです」と感じるのか「がんばって乗り越えよう」と気合いが入るのか、この差は大きく、更に拡大していきます。
         では、このような経験を「すべての子どもに」「今すぐに」させるべきかとなると、そういうものではありません。
         目標、環境、能力、メンタルなど、いろんな要素を加味しながら、かつ合理的、計画的な指導を心がけなければなりません。
         さらに、限界というのは子どもが考えているより少し先にあるのですが、教える側の大人が一線を越えてしまうと、簡単に子どもを潰す危険性もあります。
         このようなことに注意を払いながらも、ギリギリの状態を一度は経験させておくべきだと、強く思うのです。


        【おかあさん、深呼吸しましょう 第159回】
        シティーメイト2019.07月号掲載
        北神進学教室 TEL 078-951-7772

        子どもの「現在」を見て「将来」まで決めつけない

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           私はこの地域で同じ仕事をずっとしています。はじめに教えていた生徒さんは昭和の時代までさかのぼります。すでに多くの方が成人されてがんばっておられます。直接お会いすることもあれば、人づてにそのご活躍を知ることもあります。これは大変うれしいことですが…。
           彼らが塾に通われていたころ「この子は将来、社会に出ても大丈夫やろか?」と思ったことは何度もあります。「この子の成長を信じましょう」という余裕はまったくありませんでした。
           したがって学習面にしても生活面にしても、相当雑な指導をした記憶があります。
           私自身の反省を込めて言えることですが「あのとき、あぶなっかしいなあと思っていた子どもも、たとえ順調でなかったとしても、大人になったら、ちゃんとやっている」ということです。
           ここまでたどり着くまでにかなりの時間を要しましたが
           崑膺諭弊萓検∋愼骸圈砲鮨じなさい」という前に「子どもを信じましょう」が先で
          ∋劼匹發痢峺什漾廚鮓て「将来」まで勝手に決めつけてはいけない、ということを理解しました。
           子どもはどんどん変化、成長しています。そして「よくなりたい」と常に考えています。この変化についていけないのは、実は大人の方であり、無意識に子どもの将来まで決めてしまい、成長を妨げてしまうという失敗をしてしまいます。

          【おかあさん、深呼吸しましょう 第158回】
          シティーメイト2019.06月号掲載
          北神進学教室 TEL 078-951-7772

          「よくできる子」=「よく努力している子」

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             子どもを指導する大人として、強く思うことがあります。
             それは「あの子はよくできる」と言われているほとんどの子どもが「よく努力している」ということです。才能や環境に支配される要素もありますが、例えば受験勉強では、やっぱり努力した順に報われていきます。本番だけ神が降臨することはありません。
             どの分野でも共通していますが「上位のゾーン」にいる人たちは努力の重要性を理解しています。ところが「まん中ぐらいのゾーン」にいる人は、上を見上げて「あいつらやっぱりすごいなあ」って勝手にあきらめています。
             本当のトップは別にしてトップレベルと中堅レベルの人との差はそれほどありません。
             ところが、指導する大人もまちがえることがよくあります。

             甲子園で優勝した木内監督が初めて甲子園に出たときの名言です。
            「甲子園って、すごい選手の集まりって思ってたけど、練習見てたら、すごいのは一握りで、あとは普通の子ばっか。ああ、もっと早く気づけばよかった。わかっとけば10年早く出られたのになあ。誰も教えてくれねえし、しまったなあ」

             私はときどき生徒さんに「勉強でもスポーツでも一流って言われている人たちと真剣に戦えるまで努力しなさい。負けることの方が多いけど、油断したら足元すくわれるって思わせなさい。それは相手が認めたことであり、いずれリスペクトされるようになります」って言ってます。

            【おかあさん、深呼吸しましょう 第157回】
            シティーメイト2019.05月号掲載
            北神進学教室 TEL 078-951-7772

            見える成長、見えない成長

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               子どもの成長について、今回は「心の成長」を含めて書きたいと思います。
               一人の子どもの成長を見ていくと、例えば「学力の成長」や「身体の成長」は数値化したり、他者との比較が容易なので、現在の評価、今後の目標設定などには有効な材料になります。
               反面、難しいのは「心の成長」の見極めになります。「心」の部分なので、目には見えません。
               基本的にはゆるやかに成長しますが、ひとつのきっかけで急落することもあります。学力・身体・心の成長がいずれも同様に比例線のように右肩上がりに伸びてくれればありがたいのですが、そういう訳にはいかないもので…。
              「勉強は優秀だけど、人間的にちょっとねえ」とか「みんなに好かれる優しい子ですが、勉強の方がもうひとつで」といった子どもはたくさんおられます。これは、全ての分野でバランスよく成長してくれる子どもは、きわめて少数であるということです。
               すなわち、このような子どもがおられるのは必然であり、そのことでお母さんが悩まれる必要はないということです。解決策は様々にありますが、
              「子どもの成長速度はアンバランスであり、すぐに見えるところ、なかなか見えないところなど多岐にわたる」とだけ理解してくだされば十分です。「見えるところ」だけで判断すると、けっこう失敗してしまいます。


              【おかあさん、深呼吸しましょう 第156回】
              シティーメイト2019.04月号掲載
              北神進学教室 TEL 078-951-7772 

              自分の努力を記憶しておいてください

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                 高校受験において、すでに進路の決まった方、保護者の方、おつかれさまでした。
                 入試を直前に控えた生徒さん、保護者の方、最後までベストを尽くしてくださいませ。
                 とくに、受験生のみなさん、これから合格発表までの数日間は、自分の人生の中でも重要な出来事が連続します。
                 自分は何を考えて、どんな努力をしてきたか、しっかり記憶しておいてください。
                ****************************
                 よく、受験生の方から「入試に出そうなポイントは」と、たずねられます。
                 ヤマをはるような勉強はどうかとは思いますが、ひと言だけ・・・
                ○英語…つづりを正確に書かせる単語のメジャーなところ。
                月、曜日、数字(序数と基数)、ファミリーツリー(家系図)、不規則動詞、複数形は最終チェックをしてください。
                ○理科…物理、化学、生物、地学から、ほぼ25点均等に出ます。その中で生物は、動物、植物、人体に大別して、この中から1つか2つ出ます。
                 地学は、天体、気象、地質に分けて、この中から1つか2つ出ます。複雑な計算は捨ててもよいので、今まで使ってきたノート、ワークをパラパラと見ておいてください。
                ○国語…漢文の書き下し文、返り点だけチェックしてください。
                ****************************
                 自分の努力に納得できれば、それで十分です。がんばってください。



                【おかあさん、深呼吸しましょう 第155回】
                シティーメイト2019.03月号掲載
                北神進学教室 TEL 078-951-7772

                「むだな努力」はありません

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                   子どもに勉強を教えていると
                  「もっと要領よくやれよ」
                  「それはむだな努力やなあ」
                  と思うことがよくあります。  こちらが真剣になればなるほど、この思いは強くなります。
                   そのようなとき、以前なら「これは、こうやって」と踏み込んで指導していました。
                   しかし、ようやくわかってきたのですが、たしかに理論とか解法などを教えるのは指導者の責任になります。
                   ところが、完全に自分のものにするには、本人の努力しかありません。試行錯誤、創意工夫の余地を意図的に残しておくことも重要なことになります。
                   例えば、私たち大人が学生時代に身につけた「よい学習方法」というのは、その前段階で何通りかの試行錯誤があり、最終的に「このやり方がいい」とたどり着くまでに、多くの時間を費やして得られたものだと思うのです。それは工夫とか努力を経て身につけたものなので、今でも覚えているのです。
                   すなわち、子どもにとっての「よい学習方法」とは、いろんな勉強方法を試みて、むだな部分をそぎ落として、残ったやり方であり、それが「ベスト」になるのです。
                   大人目線で「むだ」に見える努力も、そのプロセスにおいては、必要なこともある、とご理解ください。


                  【おかあさん、深呼吸しましょう 第154回】
                  シティーメイト2019.02月号掲載
                  北神進学教室 TEL 078-951-7772

                  子どもの悩み→頭の中で相づちを打つ

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                     あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
                     子どもが小中学生ぐらいのとき、たまにですがお母さんに悩みを打ち明けたり、相談をもちかけることがあると思います。そのとき、お母さんはどのような返事をされていますか。というか、子どもはお母さんに何を期待しているのかを理解する努力をされていますか。
                     今回のポイントになりますが、悩みの内容、子どもの能力や経験、これまでの親子関係などを加味した上で、子どもの本心が
                    ①聞いてほしいだけ 
                    ②具体的な解決策がほしい 
                    ③自分の考えは正しいのか…など、どのレベルなのかを大人がある程度理解しておく必要があります。
                    「社会に出たら、もっとイヤなことがたくさんあるから」みたいな返事では効果はゼロかマイナスです。子どもは大人の嫌な話しを聞きたいのではありません。
                     さらに、子どもの悩みや相談は、いずれ時間が解決してくれることであったり、お母さん一人ではどうしようもないことだったりします。
                     そこで、子どもの相談にこたえるときは、まず頭の中で相づちを打って、少し間を置いて、視線を固定して
                    「そうかあ、大変やったんや」「きびしいなあ、どうしようか」「時間がかかるけど、しゃあないなあ」みたいなふわっとした返事をしてみてください。
                    母親への信頼度はけっこうアップします。

                    【おかあさん、深呼吸しましょう 第153回】
                    シティーメイトH31.1月号掲載
                    北神進学教室 TEL 078-951-7772

                    「序列」に負けるな

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                       この半年間、多くの現役高校生と話しをする機会がありました。そのとき、強く感じたことを書きたいと思います。
                       大学受験について、いわゆる進学校の生徒さんは努力もたくさんしていることに加え、目的意識、プライドもあり、多少の困難からは逃げません。この点に関しては想像通りでした。
                       私がショックを受けたのは、ここからです。いわゆる中堅校に通われている生徒さんと同じような会話をしたところ
                      「ウチの高校からは国公立にほとんど行かへんし…」
                      みたいな発言が多々あり、戦う前から第一志望の大学を遠慮していることでした。
                       この生徒たちの何割かは、中学時代に私が直接指導しており、単純に能力に関して大差はないと思っています。
                       差があるとすれば、高校入試のシステム(内申書とか9教科バランスよくとか)に対応できたかどうかであって、得意科目で戦える大学入試では決して見劣りすることはありません。「序列」という名前に負けているだけなのです。
                       社会に出たら、いたる所に序列は存在し、私自身、特に否定する必要もないと考えています。
                       シンプルに言えば、目標に対して努力するのがいちばんで、現在の自分の位置を測るためには、競争相手も必要だということです。そのようなとらえ方を子どもたちに教えていきたいと思います。

                      【おかあさん、深呼吸しましょう 第152回】
                      シティーメイトH30.12月号掲載
                      北神進学教室 TEL 078-951-7772
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