すぐに、人に頼らない、まかせない

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     本当につらいとき、困っているときに「人に頼る」ということは正しいことだと思います。
     また、集団・組織で動く場合は「人にまかせる」という考え方も必要になります。
     ただ、若いうちは「人に頼るな、まかせるな」という意識をもたせたいと思うのです。
     例えば、教室で静かに問題を解かせていると、やがて友だちに答えを聞いたりする生徒さんが出始めます。
     わからない問題を友人から教わるという行為自体にまちがいはないのですが、指導者がこの状況を放置しておくと、かなり高い確率で、その生徒さんは「自分の力で解決してみせる」という意識が希薄になってしまいます。
     極端な表現になりますが、大人になったときに「無責任」とか「自立心がない」とか「人まかせ」みたいな生き方、考え方を身につけてしまうことにつながります。

     結論になりますが、
    「わからないときは人に聞きなさい」
     と教えながらも
    「自分で努力して正解を見つけなさい」
     という指導も重要だと思うのです。
     現在、私自身この両者のバランスの間で、その子の置かれた立場、意欲、性格などを見きわめながら、どちらに重点を置くべきかを考えながら指導している最中です。

    【おかあさん、深呼吸しましょう 第147回】
    シティーメイトH30.07月号掲載
    北神進学教室 TEL 078-951-7772

    日常生活を勉強に生かしましょう

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       勉強ができる子と、そうでない子のちがいをひとつ書きたいと思います。
       勉強ができる子は日常生活や実体験からすでに予備知識をもっており、授業で学んだときに
      「(やっぱり)そうか」みたいな感じで知識を整理していきます。そうでない子は、予備知識が不足しており、授業で習う量が多すぎて、頭の中に整理していくのに相当な労力を必要とします。
       極端な例えになりますが、同じ授業を受けていても、できる子は「3つぐらいの項目をまとめる」ような感覚であり、そうでない子は「困ったなあ。初めて聞く言葉が20ぐらい出てきた」みたいに受け取ります。
       この両者のちがいをもう少し掘り下げてみると、できる子は日常生活と勉強の2つの間に特別な境界線をひきません。
      「できない子」は、日常と勉強を分けて考えてしまいます。普段の生活で身につけたことが勉強に生かせるという意識が希薄です。もったいないです。
       実際、中学校で学ぶ内容には、生活に必要な知識、考え方をまとめた項目がたくさんあります。
       私は塾生に、ときどき「毎日天気予報を見るように」と言います。そうすれば‘本と周辺の地理が⊇熟司位が5ぐ機⊆湘戮だ捷眦貭磧∧射冷却の意味が…たくさんわかります。
       天気の単元は中二理科の範囲になりますが、すでに概念が出来上がっている子は、苦もなく解きます。
       勉強の方法は様々ですが、あまり身構えず「日常の知識を活用すれば、けっこう頭に入る」ということをご理解くださればと思います。

      【おかあさん、深呼吸しましょう 第146回】
      シティーメイトH30.06月号掲載
      北神進学教室 TEL 078-951-7772

      勇気をもって「ほったらかし」にしてみる

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        「どうすれば優秀な子どもに育ちますか?」という母親の質問に、著名な教育者が次のようにこたえられました。
        「幼いうちに、たとえば公園に連れて行き、砂場でほったらかしにしてください。子どもが帰りたいと言うまで自由に遊ばせてください」
         この言葉の趣旨は
        ー由に遊ぶことによって工夫が生まれる。
        ⇒Г世舛醗貊錣砲覆辰燭蕁△韻鵑することもあるが、人間関係・コミュニケーション能力を学ぶことができる。
        自由を与えられることによって、逆に人に迷惑をかける、自らがけがをするリスクもあることを身につける。
         などなどです。
         すなわち、今求められている「考える力」の原点というべき教材は身近なところにたくさんあるということです。
         ところが、どうしても大人の方が先に「……してはいけません」「みんなと仲良く……」と、ルールを作って、子ども達が考え、判断する機会をうばってしまいます。
         命に関わるような危険なことは前もって教えておくべきですが、けんかをして初めて心や体の「痛み」を覚えさせることも、ある程度は必要なことだと思うのです。そのためにも、お母さんも少しだけ、勇気をもって「ほったらかし」にしてみてはいかがでしょうか。そしてそのプロセスの中で、子どもが何を学んで、何を失ったのかを見つめておいてください。将来、子どもが本気で悩んでいるときに、有効なアドバイスの材料もきっと見つかると思います。

        【おかあさん、深呼吸しましょう 第145回】
        シティーメイトH30.05月号掲載
        北神進学教室 TEL 078-951-7772

        「優しいと甘い」「厳しいと恐い」の境界線、使い分け

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           子どもを指導するとき、優しさと厳しさの使い分けが有効であることは理解していただけると思います。
           ただ「優しい」は「甘い」と紙一重であり、同様に「厳しい」は無意味な「恐さ」とも紙一重になります。
           そして、これらの境界線には明確なものはなく、強いてあげれば、子ども自身の感受性と大人側の人間性によって決まります。
           また、例えば強豪校の指導者には厳しさ・恐さの比重が高くても、生徒がそのレベルを求めて理解しているので問題ありません。
           逆に愛情に人一倍飢えている子どもには優しさの方が優先されます。
           個人的には、まず厳しさを先に見せておいて、徐々に優しさを示したほうが指導しやすいという利点は感じます。
           ただし、これも大人から子どもへのアプローチの仕方は、一人ひとり異なるので、絶対ではありません。
           さらに、家族の中での優しいお母さん、厳しいお父さん(祖父母も含めてよいかと)という役割分担でも差し支えありません。
           今、厳しく接していても、十年、二十年後にそれが優しさだったと、子どもが気づくこともたくさんあります。
           そのような意味で、お母さんがこの点で悩まれていたら、急激な変化を試みるのではなく、今の状況とか子どもの成長度合を見つめながら、少しずつ変えていけば十分だと思います。

          【おかあさん、深呼吸しましょう 第144回】
          シティーメイトH30.04月号掲載
          北神進学教室 TEL 078-951-7772

          うまくいったとき、いかなかったとき

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             子どもに対して
            「努力をしたら報われる」
            と教えることは大切なことですが、反面
            「努力をしても報われない」
            こともたくさんあるのも事実です。
             そして、うまくいったときは有頂天になり、うまくいかなかったときは、つい他人のせいにしたくなるものです。
             人間だから、そんな気持ちになるのも仕方がないと思うのですが。
             ただ、いろんな分野で一流のレベルにある方々の話しを聞いたりしていると…
             うまくいかなかったとき、失敗したときこそ
            「努力が足りなかった。自分を伸ばせるチャンスが来た」
            と思い、
             うまくいったとき、成功したときには
            「周囲の方のおかげで」
            と謙虚な姿勢になります。
             むずかしいのですが、このような考え方を子どもに教えていくべきかと思うのです。
             例えば、入学試験のような大きな戦いに対して、
             まず「全力を尽くす」というのが前提になりますが、
             そのあと、どれだけ正しい考え方でふるまえるかが、子ども自身の価値をもっともっと高めることになると考えます。

            【おかあさん、深呼吸しましょう 第143回】
            シティーメイトH30.03月号掲載
            北神進学教室 TEL 078-951-7772

            うちの子 手遅れですか?

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              「うちの子、手遅れですか」というたぐいの相談をお母さんから受けることがあります。
               生まれて10年ぐらいの子どもに対して「手遅れ」という表現は、やっぱり不適切だと思うのです。
               くわしくお母さんに確かめてみると
              「計算が遅い」「読解が苦手」 
              のような課題が子どもにあるときに
              「手遅れになります」
              「手遅れかもしれない」
               という発言を指導者からされているケースがほとんどです。
               そして、グザッと刺すような言葉で言われると、お母さんだけでなく誰だって悲しくなります。
               では、指導的立場の人間が、なぜそのような表現をするのかとなると
              ○意図的に動揺させたい。
              ○主導権を握っておきたい。
              ○事前に責任から回避しておきたい。
               ぐらいの感覚です。
               すなわち、自信のない方ほど、そのような言葉を使ってしまうことになります。
               先生という仕事は、子どもに影響を与えることはありますが、人生に責任をとることはできません。
              「この子の人生に責任をもつのは私よ」
               という気持ちで、お母さんがおられたら、子どもへのマイナス表現は、頭の中に残ることはありません。

              【おかあさん、深呼吸しましょう 第142回】
              シティーメイトH30.02月号掲載
              北神進学教室 TEL 078-951-7772

              「早いスタート」のまえに「正しいスタート」

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                 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
                 さて、物事を始めるにあたって「(人よりも)早くスタートを切る」ということは、その後の競争で優位に立てるという意味で重要になります。学習塾もその役割の一端を果たしています。
                 ただ、この数年痛感していることがあります。
                 それは「早くスタートをする」まえに「正しくスタートさせる」ということです。
                 例えば、小学校から中学校に進むにあたって「勉強がむずかしくなるから、早く…」という考え方は真実なんです。
                 しかしながら、そのためには子ども自身に、一定の基礎学力・意欲・学習環境や部活動と両立できる体力などを求めなければなりません。そして、これらを備えている子どもは少数派になります。
                「できる」子どもは大丈夫ですが、そうでない子どもに同様のことを求めると途中で必ず失速します。そうならないために、私たち大人がするべきことは
                ①急激な変化ではなく、少しずつ計画的に段階的にレベルを上げる。
                ②子どもがつまずいたときに、克服できるまで勇気をもって待つ。
                (本当に勇気が必要です。甘やかす、放任するとは 別次元です)
                 お母さん自身にも経験があると思いますが「今、できない」ことを嘆いたり、恥じたりする必要は全くありません。
                「できるようになるまで、着実に努力していきましょう」という意識でスタートさせてくだされば、それで十分です。

                【おかあさん、深呼吸しましょう 第141回】
                シティーメイトH30.01月号掲載
                北神進学教室 TEL 078-951-7772

                「子育てに定休日ナシ」…父親はわかってません

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                   仕事柄、お母さんとお話しをする機会は多くあります。その中でも、どのお母さんにも共通する悩みについて書いてみます。
                   子育ての中心はやはり母親になります。乳幼児がおられる家庭では、昼夜問わず24時間、母親が見守ります。
                   子どもがある程度自立するまでの十数年、休みはありません。
                  二人以上の子どもがおられたら、この状態がもっと長く続くことになります。
                   余裕のあるお母さんは大丈夫ですが、精神的、体力的にギリギリの方も本当にたくさんおられます。
                   さて、そのときお父さんは、ヘトヘトになっているお母さんの状態をわかっているか…となると「わかっていない」というのが私の結論でして。
                   例えば
                  「次の休みはどこか行こうか」と、お父さんが言ったとき
                  (これは家族サービスにおいて正しい発言ですが)
                  お母さんの立場では、
                  「そんな元気はありません。休みだったら子どもを見といてよ。ゆっくり寝させてよ」みたいな気持ちになるのも自然なことです。
                   うまく波長が合ったときはよいのですが、少しずれるとそのギャップがしんどくなります。
                   今回は、私自身の反省文も兼ねているのですが、母親の気持ちがわかっていないお父さんがけっこうおられるということだけはわかりました。
                   打開策は千差万別ですが、
                  「お父さん、もっと空気読みましょう」
                  ということになるのでしょうか…。

                  【おかあさん、深呼吸しましょう 第140回】
                  シティーメイトH29.12月号掲載
                  北神進学教室 TEL 078-951-7772

                  正しい努力

                  0
                     最近、多くの指導者が「正しい努力(準備)をしなさい」と言われています。
                    「正しい努力」を定義づけると「目標に到達するのに、最も合理的で、最短コースの努力」ということになるのでしょうか。
                     お母さんにとって「そんないい方法があるのなら、わが子にもぜひ教えてほしい」と思われるでしょうが、ここがけっこうむずかしいところでして…
                    「受験勉強」という一点に絞って考えてみます。まず「正しい努力」といっても個人差によって何通りにも枝分かれしています。それはA君にとって最善の方法であってもB君にとっては遠回りなことがよくあります。
                     次に、指導者によっては「このやり方で勉強しなさい」と細部まで指示を出す方もおられますが、多くの生徒にとってはベストでないことがよくあります。
                     ではどうすればよいかとなりますと…
                     指導者が何通りかの合理的な方法を理解した上で、強制的なこともやらせながら「最後は自分で考えてみなさい」という取捨選択の自由を与えておくことになります。
                     今の子どもは、やらされることには慣れていますが、踏み込んで努力することを大変苦手にしています。したがって「自分で見つけた最善の方法=正しい努力」であって、そのレベルに達した子どもは、合格できる位置にいます。そのために大人は、子どもをじっと見つめて、ベストの方法を考えさせなければなりません。(かなりむずかしいです)
                     よって、試験問題が当たりました、みたいな指導では正しい努力をさせることはできません。

                    【おかあさん、深呼吸しましょう 第139回】
                    シティーメイトH29.11月号掲載
                    北神進学教室 TEL 078-951-7772

                    子どもが、成績に不満を感じたときがチャンス

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                       先日、NHKで放送された40年前の王選手のドキュメントを見ました。
                       なつかしい映像のなかに貴重なメッセージもたくさんありました。
                       とりわけ「ホームランを打てないことに不満を感じるようになった。これはよい傾向だ」という手記が強く印象に残りました。これは「できないかもしれないという不安」から「できるはずなのに、できなかったという不満」を進歩してとらえている心の変化を表現しています。
                       もうひとつ。
                       今春ラグビー日本一になったサントリー・沢木監督の「現状に満足しない」というフレーズも個人的には大好きです。優勝しても満足しないという意識の高さを表した名言だと感心しています。
                       本当のトップレベルの人たちは「不満をもつこと」「満足しないこと」を上達の秘訣と心得ているようで「これぐらいでいいでしょう」とは決して思わないようです。
                       このような考え方をすべての子どもに求めるのはかなり酷だとは思いますが「不満をもつこと」はマイナスではなく、プラスの発想である、という指導はできるかと思います。
                       すなわち、子ども自身が「今の成績に不満」と感じてくれたら、それは「伸びる一歩手前のよい状態」であると伝えたいと思うのです。
                       これは「お母さんが、子どもの成績に不満を感じること」とは分けるべきだとも考えたしだいです。

                      【おかあさん、深呼吸しましょう 第138回】
                      シティーメイトH29.10月号掲載
                      北神進学教室 TEL 078-951-7772
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