「むだな努力」はありません

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     子どもに勉強を教えていると
    「もっと要領よくやれよ」
    「それはむだな努力やなあ」
    と思うことがよくあります。  こちらが真剣になればなるほど、この思いは強くなります。
     そのようなとき、以前なら「これは、こうやって」と踏み込んで指導していました。
     しかし、ようやくわかってきたのですが、たしかに理論とか解法などを教えるのは指導者の責任になります。
     ところが、完全に自分のものにするには、本人の努力しかありません。試行錯誤、創意工夫の余地を意図的に残しておくことも重要なことになります。
     例えば、私たち大人が学生時代に身につけた「よい学習方法」というのは、その前段階で何通りかの試行錯誤があり、最終的に「このやり方がいい」とたどり着くまでに、多くの時間を費やして得られたものだと思うのです。それは工夫とか努力を経て身につけたものなので、今でも覚えているのです。
     すなわち、子どもにとっての「よい学習方法」とは、いろんな勉強方法を試みて、むだな部分をそぎ落として、残ったやり方であり、それが「ベスト」になるのです。
     大人目線で「むだ」に見える努力も、そのプロセスにおいては、必要なこともある、とご理解ください。


    【おかあさん、深呼吸しましょう 第154回】
    シティーメイト2019.02月号掲載
    北神進学教室 TEL 078-951-7772

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