草刈り

0
    私の事務所の近くに広がる空き地は、毎年この時期になると、草が大人の背丈まで伸び、広く土地全体を生い茂ってしまいます。

    最初のころ私は、誰がその草を刈るのかを興味本位で静観していましたが、誰も刈りそうにないので、とうとう見るに見かねて、自分で刈ることに決めました。それから約八年間今も続けていますが、周りのお年寄り達は大変喜んで下さっています。

    私の生まれ育った篠山市真南条では、中学三年になると大人の仲間入りをして、村の色々な行事に参加しなければなりませんでした。その経験から私は、力仕事は若い者が進んで手伝いお年寄りを助けなければならないことを学びました。いつか若い者が年老いた時、今度は次の世代に助けられる。そんな風に若者が、お年寄りを背負っていくのは当たり前のことだと教えられてきたのです。

    そこで私は先日初めて、近所に住む高校生のS君を草刈りに誘って、一緒にしてみることにしました。私が草刈りをしながらS君に「周りに住むお年寄りを、S君が手伝って支えて行かなければならないんだよ」と言うととても驚いた様子でした。でもS君にとっては、初めて教わったことなので仕方がありません。このように社会の中では皆が支え合って生きているということを知ることは大変重要です。

    草刈りを手伝うS君の姿を見た年配の女性は「S君本当にありがとう」と言って非常に喜んで下さいました。きっと私が草刈りをするより何倍も嬉しかったに違いありません。帰り際に「先生、今度も手伝うからね」と手を振るS君の掌に、この地域の明るい未来を感じることが出来ました。


    【心のサプリメント 第27回】
    シティーメイトH19.7 掲載
    社会教育会 TEL 079-563-5884

    Comment

    Trackback

    この記事のトラックバックURL :
    << カッコイイ大人 | TOP | お父さんの役割 >>
    SunMonTueWedThuFriSat
     123456
    78910111213
    14151617181920
    21222324252627
    282930    
    << April 2019 >>
    Recent Entries
    Categories
    Archives
    Recommend
    Profile
    Links
    Other